プロジェクトの概要

チンバザザ動植物公園

「チンバザザ動植物公園」はマダガスカルの首都、アンタナナリブの郊外に位置する国立の動植物園です。

ここでは、マダガスカルの動物の中でも有名なアイアイなどの各種キツネザル、フォッサ、カメレオンを始めとする動物やバオバブなど植物を、飼育・育成・展示しています。 また、園内には、国内最大級の博物館(自然史博物館・民俗博物館)も併設されています。 動物園を訪れるすべての人にとって、魅力あふれる空間です。

動物や植物が見られるだけではなく、マダガスカルに詳しい専門家が出入りしていたり、自然保護活動に関する情報が自然に集まってきたりと、 チンバザザはマダガスカルの自然保全情報の中枢になっています。実際、日本をはじめ多くの国際機関がこれまでにチンバザザに支援に支援を行ってきました。

しかし、多くの方が現実を見れば驚かれることでしょう。
看板一枚、パンフレット一枚を作ることも容易ではありません。
飼育の環境にも職員の勤務環境にも、課題が山積しています。


動物園でできること

いま、世界の動物園は保全教育活動に大きな努力を払っています。
動物を見て楽しむことも大切ですが、本当なら動物は野生下で生活するべきもの。

その存在によって、市民が自然を学び、彼らの生息地保全活動に寄与できるような機会を創出することが、現代の動物園の意義であり使命です。 また、動物の飼育環境にできる限り配慮する必要性はいうまでもありません。

こうした世界で始まっている大きな動物園の変革の波に、日本はまだ十分乗れているとはいえません。
マダガスカルは、なおさらです。

日本での研修、交流活動を通じて、動物園で行う自然保全教育の実践手法を
経験として持ち帰り、自分たちのものとして、広めていただきたいと願っています。


草の根技術協力事業

この事業では、チンバザザ動植物公園の教育機能の強化するために、
環境教育を行うことのできる人材育成をおこないます。

動物園での環境教育ですから、具体的には次のような観点からの教育が大切だと考えます。

   1. 園内の飼育展示を生かし、来園者にマダガスカルの自然の特異的価値を
      認識してもらうための教育活動
   2. 地域の学校と連携して行う、子どもたちのための環境教育活動
   3. 地方の人々を対象とする、持続可能な自然利用を促進するための自然保全教育

また、日本での交流を通して、国内の多くの人々、子どもたちにマダガスカルについて関心を持ってもらうこと、知識としてではなく体験としてこの国の現状を理解していただくことも、大切な目標としています。


事業の進め方

事業は平成20年から3年間実施の予定です。
毎年、仙台市八木山動物公園に、チンバザザから数名の研修生を受け入れ、
宮城教育大学と共同で研修事業をおこないます。
また、日本側からも3年間、短期の専門家派遣を行い、事業の進行状況をチェックします。
現在進行中の活動については、活動ブログをご覧下さい。